北朝鮮地上軍は、CFCの攻撃を阻止又は頓挫させ、その準備段階においてCFC攻撃部隊と交戦・撃破するために、防御において射撃支援を使用する。防御射撃は、防御射撃支援段階の手順に従い達成され、指定された射撃地帯内に投射される。

　北朝鮮地上軍の砲兵群（砲兵群については、攻勢作戦に対する射撃支援に関する項目を参照。）と部隊は、軍団又は師団級における射撃支援計画並びに被支援機動部隊の指導要綱に基づきその射撃支援計画を作成する。機動部隊は、弾幕射撃地域と弾幕射撃線を指定し、暴露した側面と逆襲のための射撃計画を作成する。防御における射撃支援は、遠距離射撃、近接防御射撃、及び主防御支援射撃の地帯を含む。

　遠距離射撃地帯においては、軍団及び師団砲兵群は、CFC部隊が攻撃隊形に入る前に、撹乱及び阻止射撃を実施する。これらの射撃は、CFCの攻撃の勢いを破砕し、CFC部隊の集中を混乱させ、北朝鮮地上軍警戒部隊の撤退を援護することを意図する。

　近接防御地帯における射撃は、攻撃前射撃、攻撃間射撃、及び最終防御射撃を含む。攻撃前射撃は、攻撃隊形の分裂並びに指揮所、観測所、及び通信施設の破壊により、CFCの攻撃準備を混乱させることを意図する。攻撃間射撃は、CFCの戦車その他の装甲車を破壊し、CFCの砲兵を制圧することを意図する。

　最終防御射撃は、CFC部隊の殲滅のために防御前線及び集中弾幕地点における最大射撃速度の射撃から成る。

　師団の主防御地帯の支援射撃は、逆襲を支援するか又は主防御部隊の撤退を援護するために使用される。それらは又、主防御を突破したCFC部隊を制圧し、主防御地帯を支援する砲兵の陣地変換中の射撃を援護することにより、より縦深の防御陣地を支援するためにも使用される。

最終更新日：2003/05/21